「ささやかな暮らしでも」
「ささやかな暮らしでも」
狭苦しい部屋にすんでいても、いっさいの心配事
を捨て去ることができれば、高桜の屋根をかすめて
飛ぶ雲や珠のすだれに降りかかる雨など眺めなく
とも、自然の趣を味わうことができる。
少々杯をかさねても、天地の真理さえ悟ることが
できれば、月の下で安物の琴をかなで、小さな笛
を吹いて風に和すだけで、人生の楽しみを知るこ
とができる。
●唐代の詩人賀知章も、「みだりに酒をかうを愁うる
なかれ、嚢中自ら銭あり」とうたっている。
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「ささやかな暮らしでも」
狭苦しい部屋にすんでいても、いっさいの心配事
を捨て去ることができれば、高桜の屋根をかすめて
飛ぶ雲や珠のすだれに降りかかる雨など眺めなく
とも、自然の趣を味わうことができる。
少々杯をかさねても、天地の真理さえ悟ることが
できれば、月の下で安物の琴をかなで、小さな笛
を吹いて風に和すだけで、人生の楽しみを知るこ
とができる。
●唐代の詩人賀知章も、「みだりに酒をかうを愁うる
なかれ、嚢中自ら銭あり」とうたっている。