「誠実で円満な生き方」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「誠実で円満な生き方」

人間としては、一点の誠実さを失ってはならない。
そうでないと、乞食みたいな人間になり下がり、
何をやっても信頼されなくなってしまう。

世のなかを渡るうえでは、丸味のある生き方を
心がけなければならない。そうでないと、デクノボウ
みたいな人間になり、行く先々で壁にぶつかって
しまう。

●儒教でいう「五常」の」教えとは、仁、義、礼、
智、信の5つを指しているが、この中でとくに誠実
と縁が深いのは「信」である。『信」とは、ウソをつか
ないということだが、孔子も、「人にして信なくんば
その可なるを知らざるなり」と語っている。信、すな
わち誠実さを失っては、もはや人間失格に近い。

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