『天命を果たす』

◆成功者の教え

『天命を果たす』

今日は、とても素敵な詩を見つけましたのでご紹介します。

この詩は、「母への感謝」を綴った詩です。

15歳の脳性マヒの少年が、その短い生涯の中でたった一篇、
命を絞るようにして書き残した詩です。

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ごめんなさいね おかあさん

ごめんなさいね おかあさん

ぼくが生まれて ごめんなさい

ぼくを背負う かあさんの

細いうなじに ぼくはいう

ぼくさえ 生まれなかったら

かあさんの しらがもなかったろうね

大きくなった このぼくを

背負って歩く 悲しさも

「かたわな子だね」とふりかえる

つめたい視線に 泣くことも

ぼくさえ 生まれなかったら

ありがとう おかあさん

ありがとう おかあさん

おかあさんが いるかぎり、

ぼくは生きていくのです

脳性マヒを 生きていく

やさしさこそが 大切で

悲しさこそが 美しい

そんな 人の生き方を教えてくれた

おかあさん

おかあさん

あなたがそこに いるかぎり

(山田康文)

作者の山田康文くんは、生まれた時から全身が不自由で
口も利けませんでした。

その山田くんを養護学校の先生であった向野さんが抱きしめ、

彼の言葉を全身で聞き、書いた詩です。

向野さんがいう言葉を山田くん言いたい言葉だったら、

山田くんがウインクでイエスのサイン、ノーの時は舌を出す。

出だしの「ごめんなさいね おかあさん」だけでも
一ヶ月が掛かったという。

この詩は、気の遠くなるような作業を経て生まれたのです。

そして、この詩の完成から2か月後に、少年は亡くなりました。

「自分を生み育ててくれた母親に報いたい」

その想いが、この少年の人生のテーマだったのでしょう。

短い生涯ながら、少年は見事にその人生のテーマを生ききり、

それを一篇の詩に結晶させて、逝ったのです。

生前、ひと言も発し得なかった少年が、

生涯を懸けてうたいあげた命の絶唱です。

人は皆、一個の天命を宿して生まれてくる、と言います。

その一個の天命を掘り下げ、高め、仕上げていくことこそ、

私たちが果たすべき人生のテーマなのではないでしょか。

ですから、どんな環境であっても、今、目の前の

与えられた環境に「ありがとう」と感謝しましょう。

そして、天命を歩むために命を与えてくれたお母さんに、

「ありがとう」と心から感謝しましょう。

『感謝が全て』です。

「ありがとう」の感謝の言葉とともに天命に生きましょう。

「言葉はちから」です。

母への「ありがとう」の感謝の言葉が

目の前の環境を『楽園』へと変えていくでしょう。

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Posted by Toshi