「ちょとした迷いでも」
「ちょとした迷いでも」
自分の心が私利私欲に走りそうだと気づいた
ときは、すぐに正しい道に引きもどさなければな
らない。迷いが起こったらすぐにそれに気づき、
気づいたらすぐに改める。
こうあってこそ禍を福に転じ、死を生に変えるこ
とができるのだ。ちょっとした迷いだからといって、
けっして過ごしてはならない。
●「老子」に「いかなる難事であろうと、その発端
はつねに単純な問題にすぎず、いかなる大事で
あろうと、その発端はつねに些細な事件にすぎな
い」とある。発端のうちにくいとめてこそ、大事を
招かずにすむのである。