「寺も俗界と変わらない」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「寺も俗界と変わらない」

みだらな女が男狂いの果てに尼となり、功名に
はやる男がヤケをおこして仏門に入る。かくて
神聖であるべきはずの寺までが、みだらな女や
ヤケ男の巣窟と化してしまうのである。

●仏門に入ったものの、すぐにまた出てきて、善男
善女にお説教を垂れている人もいる。あの親鸞聖
人でさえ、自分自身の心の底を見抜いて言った
「心は蛇蠍(じゃかつ:へびやさそり)のごとくなり」
という言葉がある。

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