「第三者の立場に」

2020年10月18日◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「第三者の立場に」

激浪が逆巻く荒海でも、舟に乗っている者は
その恐ろしさに気づかず、陸で見ている者の
ほうが、かえってはらはらしているものだ。

酔っぱらった男がわめきちらしていても、仲間
の連中は平気な顔をしており、はたで見ている
者のほうが、かえって苦々しく思っているものだ。

だから君子は、渦中に身を置いても、心はその
場を離れて第三者の立場に立たなければなら
ない。

●渦中にあっても、第三者の立場に立って、事件
を冷静に見つめる眼がほしいのだという。

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