「ちっぽけな存在」

2020年10月18日◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「ちっぽけな存在」

この山河さえ、やがては微塵となって
砕け散るのだ。ましてちっぽけな人間
などあとかたもなく吹っ飛んでしまう。

人間の肉体はもともと泡の影のように
はかないもの。まして、功名富貴など
影のまた影にすぎない。

だが、すぐれた英知を持たなければ、
そこまで悟りきることはできないのである。

●仏教では。この世界を、成立から終末
まで、成劫(じょうこう)、住劫(じゅうこう)
壊劫(えこう)、空劫(くうこう)の4つの
時期に分ける。現代の住劫の時期からやがて
壊劫に入り、すべての物を微塵にして空劫の
時期に至るのだという。

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