「減らすことを考える」」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「減らすことを考える」」

この人生では、何ごとにつけ、減らすことを
考えれば、それだけ俗世間から蛙抜け出す
ことができる。

たとえば、交際を減らせば、もめ事から免れる。
口数を減らせば非難を受けることが少なくなる。
分別を減らせば心の疲れが軽くなる。知恵を
減らせば本性を全うできる。

減らすことを考えず、増やすことばかり考えて
いるものは、まったくこの人生をがんじがらめに
しているようなものだ。

●確かに、人間の物欲にはキリがないところが
ある。物に溢れた現代社会で、「断捨離」や
「ミニマリスト」ということをよく耳にするようになって
きた。ただし、経験や叡智といったものは豊富な
ほどいいのではないか。

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