「肉親の情愛」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「肉親の情愛」

親は子をいつくしみ、子は親に孝養をつくす。
兄は弟をいたわり、弟は兄をうやまう。

これは肉親としてきわめて当然の情愛である。
どんなに理想的に行ったとしても、感謝したり
感謝されたりするする筋合いのものではない。
もし、そのことで恩着せがましい態度をとったり
施しを受けたような気持になるならば、それは
もはや、他人同士の関係となり,商人の取引
と変わりがない。

●「親に孝に、兄弟に友に、夫婦相和し」
自然の情愛としてこうありたいのだという。

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