「心しだいで苦海となる」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「心しだいで苦海となる」

名誉や利益にとらわれた人々は、しきりに「この世は
汚れている。苦しみの海だ」とこぼしている。

だが、雲は白く、川は流れ、石はそそり立ち、花は
咲き、鳥は鳴き、谷はこだまし、木こりは歌う、そんな
世界もあるではないか。

この世はけっして汚れてもいないし、苦しみの海でも
ない。そうさせているのは、かれら自身の心なのだ。

●心を開き、目を転じて見れば、別の世界が広が
っているのだという。

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