「逃げ道だけは残しておく」
「逃げ道だけは残しておく」
有害な人間を排除するにしても、逃げ道だけは
残しておかなければならない。逃げ道まで奪って
しまうのは、ネズミの穴をふさいで退路を絶つよう
なものだ。それでは大切なものまでかじりつくされ
てしまう。
●「孫子」の兵法にも「囲師には必ずかく」とある。
敵を包囲するときには、完全包囲は避けて、逃げ
道だけは開けておけというのだ。なぜなら、逃げ口
のない状態にまだ相手を追いつめると、相手も
死力をつくして反撃してくるからである。人間関係
においても同じであろう。仮に追いつめたとしても、
逃げ道だけは残してやりたい。