「進むためにはまず退く」In passing through the world,

◆英日で学ぶ菜根譚(さいこんたん)「儒仏道の教えを融合した人生の書」

【英語翻訳版】

In passing through the world,
one is esteemed if he steps back
a pace for others to go ahead.
Stepping backward is thus
Preliminary to stepping forward.
In serving others it is felicitous to show
a bit of magnanimity.
Benefiting others is truly
The foundation of benefiting yourself.

■単語チェック

・pass through:通過する、経験する
・be esteemed:尊重される、重きをなす
・preliminary:予備的な、準備の
・feilitous:うまい、適切な
・magnanimity:腹の太いこと
・benefit:(動)ためになる、役に立つ

注)magnanimity寛大さを示す、に関してはshow toleranceと
いう表現も可。torelantもgenerousも「寛大な」という日本語訳
があるが、tolerant(理解をもって受け入れる)と generous
(惜しみなく相手に与える)の違いについても理解したい。

【日本語翻訳版】

「進むためにはまず退く」

この世のなかを生きていくには、人に一歩譲る
心がけを忘れてはならない。一歩退くことは
一歩進むための前提となるのだ。

対人関係においては、なるべく寛大を旨としたonaji
ほうがよい結果につながる。人のためにはかって
やることが結局は自分の利益となってはね返っ
てくるのだ。

●人に対して寛大であることは、人間学の基本
なのかもしれない。孔子も。「寛なれば則ち衆を
得」(論語)と語っている。

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注)「菜根譚」を英語翻訳版と日本語翻訳版で学べるよう以下の翻訳書籍を参考に、
コンテンツは管理者の選択にて、英語版には単語チェックを加えて投稿しています。

▼参考書籍:

①決定版「菜根譚」 守屋洋著(分かりやすい語釈が加えられており、お勧めの書です。
日本語版のみのコンテンツも本ブログの別カテゴリーにて参照できます。)

②「Master of the Three Ways」Reflections of a Chinese Sage on Living a Satisfying Life
Hung Ying-ming Translated by William Scott Wilson

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