『人生の質を高める』
『人生の質を高める』
ＱＯＬ（クォリティーオブライフ）という言葉をご存知でしょうか？
私たちの人生には、定量化したり数字化したりして、
測定することのできない価値みたいなものがあります。
それがＱＯＬです。
私たちは身の回りのことを色々な形で評価しようとします。
成績や売上、時間など、数字で表すことのできるものは
とても分かりやすく、
また人によって解釈に差が生まれにくいという特性があります。
例えば、一日、２４時間は誰もが２４時間です。
ですが、質というのは数値化できません。
定量化できず、目に見えず、共通の基準を設けることができません。
同じ ２４時間でも、空しく過ごすのか、充実感を持って過ごすのか、
それは、数値化できませんが確かに存在します。
楽しいと感じたり、充実していると感じたり、満足感を感じているときは、
質が高いと言えるでしょう。
しかし、その基準は絶対普遍のものではありません。
人によって感じ方は違うでしょう。
お金があれば質が高いのでしょうか？
高級車を持っていれば質が高いのでしょうか？
地位のある立場だと質が高いのでしょうか？
体には何の異常も見られないのに、
人生をつまらないと感じている人がいる一方で、
難病を抱えながらも、自分の人生を楽しく生きている人もいます。
何億という資産を持って いながらも
人生に充実感を感じていない人がいる一方で、
数百万の年収でも充実した日々を送っている方もいます。
この様に、人それぞれＱＯＬは違います。
その人１人１人が感じている幸せ度であったり、充実度、
仲間や愛を感じている度合や充実感などの総和は、
決して数値化できるものではありませんが
誰もが必ず有しているものです。
ＱＯＬには、外的な要因によるものが大きく作用するでしょうが、
外的な要因は、ほとんどの場合一過性の充実感や満足感しか
与えてくれないものです。
しかし、心を整えることで
自分でつくり出す充実感は安定的で長期的です。
大きな売上を上げた時、試合に勝った時、ハワイに行った時
などに感じる充実感と比べれば、
それは、確かに小さいものかもしれません。
しかし、大事なことは自分の中から生み出したということです。
ですから、豊かな人生を送るためには、
この数値化できない価値に気付き、感じることが大切なのです。
私たちは成功し、功を成したいと願っていますが、
人生にとって大切なのは、「功を成す」ことではなく、
「幸せに成る」ことではないでしょうか？
「幸せに成る」ことこそが『成幸』ではないでしょうか？
口にした言葉がＱＯＬを高め、『成幸』へと導くことでしょう。