「病気と死を忘れない」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「病気と死を忘れない」

激しく燃えあがる色欲も、もし病気になったら
と考えたとたん、たちまち冷えきってしまう。
名誉や利益の甘美な味わいも、いちど死に
思い至ると、とたんに蝋を噛むように味気な
い。

常に死を意識にととどめ病気のときを忘れ
なければ、かりそめの色欲や利益に惑わさ
れず、求道の心を持続させることができよう。

●大病にかかるとか死に直面するとか、そん
な経験をすれば、人生観まで変わっていく。

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