『知恵を身に付け、望む成果へ近づくために』
『知恵を身に付け、望む成果へ近づくために』
「口だけ頭だけの人間には絶対なるな。
実践することをなによりも大切にしなさい」
これは、二宮金次郎の七代目子孫の中桐万里子さんが
幼い頃より祖母に言われ続けてきた言葉だそうです。
二宮金次郎というと私たちは、
薪を背に背負い、本を読みながら歩く、
あの銅像を思い浮かべるのではないでしょうか。
そして、あの銅像の姿から、
「貧しくても忙しくても、知識は大事だから、
しっかり勉強しなさい!」と語り掛けていると
思われている方も多いのではないでしょうか。
しかし、それは違うと万里子さんは語ります。
「あの姿で一番大切なのは、
背負っている薪と一歩を踏み出している足」なのです。
「本を読むことも、理想を追求することも大事だけど、
でも、もっと大事なのは、
どんな時も行動することを忘れてはいけない、
どんな状況でも一歩を踏み出すことを
忘れてはいけない」というメッセージなのです。
つまり、「口だけ頭だけの人間には絶対なるな。
実践することを何よりも大切にしなさい」と言っているのです。
さて、それでは、なぜ二宮家の人たちがそんなふうに、
「本ではなく実行が大事なんだ」と
語るようになったのかというと
それは、金次郎の遺言、
「私の名をのこさず、おこないをのこせ」の
せいではないかと思っています。
「名を残すことを考えないでほしい。
だから死んだら墓石も建てる必要はない。
その墓石に名を刻めば後世に名が残ってしまう。
それは本意ではない」
「土を盛っておいてくれれば、そのうち自然に還るだろうから、
そうしてくれることが本望だ。
けれど、私が生涯をかけてきた実践を・・、おこないを、
あなたたち自身の行動として、後世のため、未来のために
残していってほしい。継承してほしい。
そうやって、どんなときでもたゆまず一歩を重ねることで、
未来を切り拓いてほしい・・・」
これが金次郎の遺言であり、最期の願いだったのです。
(『二宮金次郎に学ぶ生き方』より)
私たちは、「もし、上手くいかなかったら・・」、
「失敗したらどうしよう」などと頭で考え過ぎて
知識を身に付けようとセミナーや講演会へ奔走しがちです。
しかし、どんなに知識を身につけても、
行動しなければ「結果を得ること」も
「知恵を身に付けること」もできません。
だから、思ったなら迷わずに
「よし!!、やってみよう」
「やってみなければ始まらない」
「実践こそが学び!!」と言葉に出して
先ずは実践行動しましょう。