「うたかたの夢」
「うたかたの夢」
崩れおちた石畳には狐が眠り、荒れ果てた
高殿には兎が飛び跳ねている。ここはむかし
華やかに歌舞が催された宮殿の跡だ。
菊の花が冷たい霧にうたれ、うら枯れた草が
雨に煙っている。ここは昔、激しい戦いがくり
広げられた戦場の跡だ。
栄えたといっても、つかの間のこと。強い弱い
といっても、うたかたの夢。それを思うと、気持
まで白けてくる。
●同じ場に立ってみると、誰もが「夏草や
兵どもが夢の跡」(奧の細道)という思い
を禁じえない。
今日もおかげさまです。ありがとうございます。
「うたかたの夢」
崩れおちた石畳には狐が眠り、荒れ果てた
高殿には兎が飛び跳ねている。ここはむかし
華やかに歌舞が催された宮殿の跡だ。
菊の花が冷たい霧にうたれ、うら枯れた草が
雨に煙っている。ここは昔、激しい戦いがくり
広げられた戦場の跡だ。
栄えたといっても、つかの間のこと。強い弱い
といっても、うたかたの夢。それを思うと、気持
まで白けてくる。
●同じ場に立ってみると、誰もが「夏草や
兵どもが夢の跡」(奧の細道)という思い
を禁じえない。