「思いたったそのときに」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「思いたったそのときに」

やめようと思い立ったら、思いたったそのときに
やめるべきだ。いずれ適当な機械に、などと
考えていたら、いつまでたってもやめることが
できない。それはちょうど、息子に嫁をもらい
娘を片付けてしまったら、あとはのんびりしよう
と思っていても、なかなか俗事から解放される
ことはないし、また、道士や坊主になったらいっ
ぺんに悟りが開けるかもしれないと期待しても
いざその立場になると、なかなかそうはいかない
ようなものである。

「やめようと思ったら、いますぐやめよ。時機を
見はからっていては、いつまでたってもやめる
ことは出来ない」古人もこう語っているが、まっ
たくその通りである。

●「善は急げ」ということかもしれない。

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