「雑念を去る」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「雑念を去る」

心から雑念を追い払えば、本来の自分の
姿が見えてくる。雑念をいっぱい詰め込んだ
ママで、自分の姿を見ようとしても、不可能
だ。それはちょうど、波をかきわけて、水に
映った月を手に取ろうとするようなものである。

意識をすっきりさせれば、心も澄む。意識を
濁ったままにしておいて、心だけ澄んだ状態に
しようとしても、不可能だ。それは、ちょうど
鏡の曇りをそのままにして、物を映し出そう
とするようなものである。

●「老子」にも、「虚を致すこと極まれば、
静を守ること篤し」とある。「虚」とは心の
なかから、雑念、我執など、いっさいの自意
識を取り除いた状態をいう。

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