「ふだんの修養」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「ふだんの修養」

忙しいときにあわてふためきたくないと
思うなら、暇なときに、しっかりと精神を
鍛えておかなければならない。

死ぬ間ぎわになって、取り乱したくない
と思うなら、ふだんから、しっかりと物事
の道理を見きわめておかなければならな
い。

●いざというとき支えになるのは、ふだんの
修養なのだという。「備えあれば憂いなし」
(左伝)という。こころの持ち方についても
同じであろう。つねに最悪の事態に対処す
る心構えを忘れてはならない。