「仮の姿、真の姿」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「仮の姿、真の姿」

鷲が鳴き、花が咲き乱れ、山も谷もあでやかな
いろに塗りつぶされる。だが、このような陽春の
景色は、天地の仮の姿にすぎない。

水は涸れ、木の葉も落ち、石も崖もむき出しの
姿をさらす。このような晩秋の景観こそ天地の
本来の姿なのだ。

●静寂や枯淡のなかに、人生の真実を見よう
とするのである。

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