「広いものを狭くしている」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「広いものを狭くしている」

歳月はもともと長いものだ。ところが、
忙しい人間は、それを自分から短く
している。

天地はもともと広いものだ。ところが、
志の低い人間は、それを自分から
狭くしている。

四季の風情は、もともとのどかなものだ。
ところが、あくせくした人間は、それさえも
うるさがっている。

●「詩経」にも、「下民のわざわいは、天より
降るにあらず」とある。心の持ちようで、広い
ものも狭くなり、狭いものも広くなるのだと
いう。

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