「反省のできる人、できない人」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「反省のできる人、できない人」

自分を反省する人にとっては、体験する
ことのすべてが自分を向上させる栄養剤
となる。

人に責任を転嫁する人にとっては、思ったり
考えたりすることがそっくり自分を傷つける凶器
となる。

前者は善に向かう道を開き、後者は悪に走る
きっかけをふやす。その違いは天と地よりも甚だ
しい。

●過去の過ちを反省することによって将来の
飛躍を期すことができる。孔子も、「過ちては
則ち改むるに憚るなかれ」と述べているし、
「少学」にも、「人を責むるの心を以って己を
責めよ」とある。

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