「悟りの境地」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「悟りの境地」

静かさを愛する人は、流れる雲やものさびた
石を眺めながら、幽玄の世界に心を遊ばせ
る。華やかさを好む人は、妙なる調べやあで
やかな舞を鑑賞しながら、憂世の憂さを忘れ
る。

これに対し、悟りの境地に達した人にとっては
やかましかろうが静かであろうが、華やかであ
ろうが、わびしかろうが、身を置くところすべて
がわが心を遊ばせる理想の天地となる。

●どんな環境に身を置いても、外界の動き
に振り回されることがないのだという。

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