「か牛角上の争い」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「か牛角上の争い」

飛び散る火花のように短いこの人生で、白だ、
黒だと争ってみても、どうなるものか。

か牛の角の上のような狭いこの世界で、勝った
負けたと騒いでみても、どうなるものか。

●この一節は、白楽天の次のような詩をふまえて
いる。
「か牛角上に何事をか争う。石火光中にこの身を
寄す。富に随(したが)い、貧に随いてしばらく
歓楽す、口を開いて笑わざるはこれち人」

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