『目の前の仕事に全力を尽くす』
『目の前の仕事に全力を尽くす』
「将来性のある仕事などない。
将来性の有無はその仕事をする人にある」
(ジョージ・クレーン)
これは、アメリカの実業家、ジョージ・クレーンの言葉です。
私たちは仕事を選ぶ時に、
「この職業は将来性があるから」とか
「この会社は将来性がないから」とかで決めようとしますが
大切なのは、「何をやるか?」、「どんなところでやるか?」ではなく、
「どういう心構えで取組むか」ではないでしょう。
豊臣秀吉は、織田信長の「ぞうり番」をしていて、
その才能が認められ、やがては天下統一を果たしました。
また、石田光成も、たった三杯のお茶の煎れ方に才覚を認められ、
その場で豊臣秀吉にスカウトされたというエピソードがあります。
この2人のエピソードに共通するするのは、
『誰にでもできるような仕事を
誰にも負けないほど真剣に取組んだ』ということです。
現在の近代中国の基礎をつくったと言われている
鄧小平元国家主席は、幾度となく政治の重要ポストから外されても、
与えられた職責を全力で全うし、
最後には国家主席という頂点に登り詰めたのです。
また、面白いデーターがあります。
経営危機に陥った一流企業を再生した社長の多くは、
一度は左遷させられた経験を持っているということです。
彼らは、左遷と言う境遇に腐ることなく、与えられた仕事に
全力で取り組み、最後にはその企業の救世主となったのです。
これらの例からも分かるように、
天職への扉は、転職雑誌や転職フォーラムにあるのではなく、
今、この瞬間、目の前の与えられた仕事の中にあるのです。
与えられた仕事に「どういう心構えで取り組むか?」によって
私たちの人生は決まると言っても過言ではないでしょう。
私たちは、「なにをやるか」ではなく、
今、目の前に与えられた仕事を通じて、
「どんなことへも全力で取り組む」という
習慣を身に付けているのです。
この世に輝く仕事などないのです。
仕事を通じて、自分自身が輝こうとした時に、
初めて、その仕事が独自の色、輝きを見せるのです。
だから、与えられた仕事を、
「この仕事が私を鍛えてくれるのだ!!」
「この仕事が次のステージへの階段なのだから、
よし!!、全力でやろう!!」と声に出して取組みましょう。