「わずかな施しでも」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「わずかな施しでも」

せっかく大金を与えても、「ありがとう」の一言
すら聞けない場合もあるし、いちど飯を恵んだ
だけで、一生感謝される場合もある。

思いやりも、度がすぎれば反感を買い、わずか
な施しでも、心から喜んでもらえることもある。

●「戦国策」によれば、戦国時代、中山の国王
はわずかスープ一杯の怨みで国を失い、一壷の
食物を恵んだだけで勇士二人の助力を受けること
ができた。かれはこう言って嘆いたという。
「わずかな施しでも、わいてが困っているときにすれば
効果はてきめん。些細な怨みでも、相手の心を傷
つければ、手ひどい報いを受ける」

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