「自然のなかに別天地」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「自然のなかに別天地」

ひそやかな田舎のたたずまい、竹垣のあたりで
犬が吠え、鶏が鳴く、まるで雲のかなたの仙郷
にいる心地。

書斎に座れば、蝉が歌い、鴉がさわぐ。まるで
静かな別天地にいる思い。

●「ああ、いいなあ」と思うものの、すぐまた喧噪
のなかに帰りたくなるのが俗人の常か。

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