「俗界も仙境となる」
「俗界も仙境となる」
束縛されるも自由を得るも、心の持ち方ひとつに
かかっている。心が自由であれば、肉屋の店であ
ろうと酒屋の身であろうと、極楽浄土と変わりない。
そうでなかったら、形だけは穏者や高士のまねをして
風流な生活を送ったとしても、心の悪魔を追い払う
ことはできない。こんなことばがある。「悟りを開けば
俗界も仙境となる。心に迷いがあるうちは、僧侶も
俗人とかわりがない。」
まったくそのとおりではないか。
●外見だけまねてもどうにもならない。心が大切
なのだという。