「俗界も仙境となる」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「俗界も仙境となる」

束縛されるも自由を得るも、心の持ち方ひとつに
かかっている。心が自由であれば、肉屋の店であ
ろうと酒屋の身であろうと、極楽浄土と変わりない。

そうでなかったら、形だけは穏者や高士のまねをして
風流な生活を送ったとしても、心の悪魔を追い払う
ことはできない。こんなことばがある。「悟りを開けば
俗界も仙境となる。心に迷いがあるうちは、僧侶も
俗人とかわりがない。」

まったくそのとおりではないか。

●外見だけまねてもどうにもならない。心が大切
なのだという。

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