「切りあげ時を心得る」
「切りあげ時を心得る」
宴会のにぎわいも最高潮にさしかかったころ、
やおら席を立って引き上げる人を見ていると、
絶壁の上をスタスタ歩いて行くようなみごとさ
を感じる。
すでに夜も更けたというのに、まだふらふら外を
ほっつき歩いている人を見ると、欲望の世界に
どっぷりとつかっている俗物のあさましさを笑わず
にはいられない。
●なにごとにも潮時というものがある。早すぎ
てもいけないし、、遅すぎてもいけない。そのタイ
ミングをはずさない人こそ人生の達人と言える
のかもしれない。