「人生もかくの如し」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「人生もかくの如し」

役者は、紅おしろいを塗りたくり、刷毛の先で
美人や醜婦になりすます。だが、芝居がはねて
しまえば、もはや美人も醜婦もない。

碁打ちは、先手後手を争い,一手一手に鎬を
削る。だが、ケリがついてしまえば、先ほどの熱気
はどこにもない。

●当事者として渦中に身を置くとき、同時に
覚めた眼でそれを見ているもう一人の自分を
持ちたい。

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