「喜びも悲しみも忘れる」
「喜びも悲しみも忘れる」
子どもが生まれるとき、母親の生命は危険
にさらされる。財産が多くなれば、それだけ
泥棒に狙われる。どんな幸せも不幸のタネ
にならないものはない。
貧乏だと極力ムダ使いを避けるし、病気がち
だとふだんから健康に気をつける。どんな不幸
も幸せのきっかけにならないものはない。
幸せも不幸も同じことだとみなし、喜びも悲し
みも忘れてしまうのが、達人の生き方だ。
●「禍福は糾える縄の如し」といい、「人間万事
塞翁が馬」ともいう。一喜一憂しないことが望ま
れるのである。