「心の持ち方によって」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「心の持ち方によって」

幸福も不幸も、すべて心の持ち方から
生まれてくる。

釈迦も語っている。
「欲望が燃えさかれば、この世は焦熱地獄。
貪欲に落ち込めば、人生は苦しみの海。心
さえ清らかになれば、燃えさかる炎も涼しげな
池となり、迷いから覚めさえすれば解脱の境地
に達する」

心の持ち方を少し変えただけで、この世のなかは
がらりと姿を変える。くれぐれも慎重に対処したい。

●「碧巌録」にも「誰か家にか明月正風なからん」
とある。それを感得できるかどうかは、その人の心
にかかっている。

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