「退くことも考える」

◆菜根譚(さいこんたん)「儒仏道を融合した人生の書」

「退くことも考える」

前に進むときには、必ず後に退くことを
考えよ。そうすれば、垣根に角を突っ込
んだ羊のように、身動きがとれなくなる
恐れはない。

手を着けるときには、まず手を引くことを
考えよ。そうすれば、虎の背に乗ったとき
のように、やみくもに突っ走る危険を避け
ることができる。

●つねに撤退することを頭に入れておけ
というのである。これなら大きな破綻に
見舞われることがないかもしれない。

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