「ムダに過ごすことへの恐れ」【Concerns about wasting time】Heaven and Earth exist for ten thousand ages.

◆英日で学ぶ菜根譚(さいこんたん)「儒仏道の教えを融合した人生の書」

【英語翻訳版】

【Concerns about wasting time】

Heaven and Earth exist for ten thousand ages.
But this body you will not receive again.
Man’s life spans no more than a hundred years.
But the days pass with the greatest of ease.
You who have had the good fortune to be born.
Should not be unknowing of the joy of existence.
Not yet free in your breast of the sorrow of life’s vanity.

 
▼単語チェック

・with ease:容易に、楽々と
・good fortune:幸運
・joy of existence:存在する喜び→生きる喜び
・breast:心
・sorrow:悲しみ
・vanity:むなしさ

注)「、楽しく生きたいと願うばかりでなく、ムダに過ごすことへの恐れを
持たなければならない。」Should not be unknowing of the joy of existence.
Not yet free in your breast of the sorrow of life’s vanity.

【日本語翻訳版】

「ムダに過ごすことへの恐れ」

天地は永遠であるが、人生は二度ともどらない。
人の寿命はせいぜいで百年、あっというまに過ぎ
去ってしまう。

幸いこの世に生まれたからには、楽しく生きたい
と願うばかりでなく、ムダに過ごすことへの恐れを
持たなければならない。

●人生は短い。古来から人々はそれを嘆いて
きた。二つの代表的なことばをあげよう。

「人生は白駒の隙を過ぐるが如し」(宋史)
「人生は朝露の如し」(漢書)

前者は戸の隙間から白馬の走りすぎるのを
見るように、ほんの一瞬のことにすぎない。と
いう意味だ。

その短い人生をどう生きるのか。

一・自分なりの楽しみを持つ。
一・社会に貢献することを心がける。

その二つを両立させることが望ましいのだという。