「幸せと不幸」There is no happiness like the happiness of having few affairs.

◆英日で学ぶ菜根譚(さいこんたん)「儒仏道の教えを融合した人生の書」

【英語翻訳版】

There is no happiness like the happiness of having few
affairs.
There is no misfortune like that of having many worries.
Only the man who is troubled with affairs
ultimately knows the happiness having few affairs
brings.
Only the man whose mind is at peace
gets to know the misfortune having many worries
entails.

▼単語チェック

・affair:問題、出来事
・misfortune:不幸
・ultimately:結局、最後に、ついに
・at peace:平和で、仲が良くて、新で
・get to:~するようになる、到達する
・entail:伴う、必要とする

注)ここでは、原文の「心多き」という点における英語訳(having many worries)
と日本語訳(欲求過多)に違いがみられるが、日本語訳がより原文の意味に近い
と思われる。

【日本語翻訳版】

「幸せと不幸」

何が幸せかといって、平穏無事より幸せな
ことはなく、何が不幸かといって、欲求過多
より不幸なことはない。

しかし、あくせく苦労してこそ、初めて平穏
無事の幸せなことがわかり、心を落ち着けて
こそ、初めて欲求過多の不幸なことが理解
できるのである。

●「無事これ名馬」ということか。立場を変え
て見れば、ふだん見えないことも見えてくるの
だという

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注)「菜根譚」を英語翻訳版と日本語翻訳版で学べるよう以下の翻訳書籍を参考に、
コンテンツは管理者の選択にて、英語版には単語チェックを加えて投稿しています。

▼参考書籍:

①決定版「菜根譚」 守屋洋著(分かりやすい語釈が加えられており、お勧めの書です。
日本語版のみのコンテンツも本ブログの別カテゴリーにて参照できます。)

②「Master of the Three Ways」Reflections of a Chinese Sage on Living a Satisfying Life
Hung Ying-ming Translated by William Scott Wilson

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